南米が生んだスーパースターDJ ーLUCIANOが思う日本のダンスミュージックシーン
2019-08-06

南米が生んだスーパースターDJ ーLUCIANOが思う日本のダンスミュージックシーン

Music

スーパースターDJの1人として、スイスを拠点に活動を繰り広げるDJ、ルチアーノ。チリで育ったことから、この20~30年の間で南米のダンスミュージックシーンが大きくなっていく様を見て来た。そして日本にも2000年代に入り定期的に来日を果たしている。世界を知るDJが思う日本のナイトライフシーンとはどんなものなのか、先日、新木場クラブageHaにて開催された「JAPAN NIGHTLIFE MEDIA 〔NOCTIVE〕 LAUNCH PARTY NEW DAWN BREAKING」へ来日を果たしたルチアーノに話を聞いてみた。

  • —久しぶりの日本だそうですが、気分はどうですか?

    LUCIANO(以下、L) 日本へ来れてとてもハッピーな気分だよ。2010年から2015年には何度も日本に来ていたんだ。この4年の間で世界中をDJで旅するようになって、なかなか日本へ来るチャンスがなかったから寂しかったんだ。音楽に対する知識や、テクノロジーの進化に関しても日本の人たちと繋がることができて、こうやって来ることができて嬉しく思っています。一年に一度は、是非DJで来たいなと思う国だよ。

    ―日本へ来るとどんなプランがありますか?

    L いつもそんなに計画を立てているわけではないんだ。DJをやることが第一だから、それに集中をするために何をすべきかを考えている。その中でもし時間があれば、DJをする前に神社へ行きたいなとかね。DJをする前の精神の統一にもなるし、空間のムードをつくれたらいいなと思うし、それと自分のマインドをセットするためにもね。僕はハウス、テクノ、ミニマル、そしてオーガニックなダンスミュージックをプレイするから。

  • ―世界中のナイトライフシーンを見てきていると思いますが、日本はその中でどうだと思いますか?

    L それぞれの場所に異なる認識があるから、比較することはとても難しい。音楽に関しても異なるしね。そんな中で日本は特に、エレクトロニックミュージックに対する理解度が深いというか。エクスペリメンタルでフューチャラスティックミュージックを好む傾向にある。他の国と比べると、常に進歩していると感じるよ。

    ―人々はオープンマインドですか?

    L 全体的にオープンだし、カルチャーやファッションに関しても理解がある。音楽に関しては、人々はラジオでプレイされている王道なものよりもエクスペリメンタルなサウンドを好む傾向にあるよね。自分もエクスペリメンタルで、フューチャラスティックなサウンドが好きだけど、日本はそれを体現できるところだよね。日本へ来ると人々が音楽と繋がっていることに、毎回すごく驚く。

  • ―日本のナイトライフシーンに求めるものはありますか?

    L 90年代から2000年代初頭にかけて、日本には強いクラブシーンがあったと思うんだよね。YELLOW、LIQUIDROOMなど異なったタイプのクラブがあって、レコード屋もたくさんあった。実際に僕もそれらのクラブでプレイしていたしね。だけど日本の法律が厳しいことや、MP3の存在(デジタル)がそれをダメにしてしまったことは知っていた。人々がまたナイトライフシーンに戻ってくるようにするには、音楽を聴いてみな練習(プラクティス)しないといけないと思うんだ。それにはフェスティバルという存在はすごくいいと思うし、オープンマインドにオールジャンル聴けるようにして、さらに日本のルーツを教えてあげることも必要だと思う。何故なら日本はダンスミュージックにおいて重要な国のひとつでもあるからなんだ。サウンドを発見しているし、それはどのジャンルにおいてもとても的確に(Precise)に進歩している。そのことにはすごく驚いたことがあった。初めて日本へ来たときは、FUMIYA TANAKAと一緒で、パーティ「Chaos」でプレイをしたんだけど、彼はとても的確(Precise)で、それは僕たちが求めていることでもあった。とても素晴らしかったし、ローカルに根付いていながら、インターナショナルでもやっていける感じがしたんだよね。

    ―日本のオススメの場所はありますか?

    L どれかひとつとなると難しいけど、レコード屋であればTECHNIQUEには行く。あとは原宿へいくのも好きなんだ。初めてエレクトロニックミュージックストア「FIVE G」(シンセサイザー専門店)へ行ったときは、まるでミュージアムかと思ったよ。ちょっとしたシークレットスポットだと思う。2003年に日本へ来たときは、札幌、東京、名古屋、大阪、京都、福島、沖縄などクラブからDJバーまで11都市を回ったんだ。各々の都市を回ることができて、そのときに日本に夢中になったんだ。

    ―クラブシーン含め、日本のナイトライフシーンはどう思いますか?

    L 希望しかないよね。ソーシャルメディアがさまざまなことを変えたと思うし、今はそれらが社会をアシストしている。その場所をすばらしく見せることもできるし、ときにはコンテンツなくてもね。言葉がなくてもキラキラ輝いた、ポテンシャル高い感じでのイメージ先行でとか。だけど、バック・トゥー・ルーツにあるような必要不可欠なこともきちんとみかえることも必要。

  • ―ナイトライフでどんなことをするのが好きですか?

    L ダンシング! 踊ることだね。

    ―ところで、どんなティーンネイジャーだったのでしょうか?

    L 問題児だったんだよ(笑)。だけどそんな問題児を、音楽が助けてくれた。音楽とは、純粋に向き合っていたからね。ここ数年はスイスに住んでいるけど、僕はチリで育ったんだ。チリでは90年代まではダンスミュージックシーンは、ものすごくアンダーグラウンドなものだった。100人もパーティにくればよかったんだよ。それが2000年代に入って南米でのダンスミュージックシーンの盛り上がりとともに、今はチリでダンスミュージックは凄く人気を呼んでいる。週末にはみんな踊りに出かけるしね。僕はそういった流れの中でDJをやってきたんだ。

    ―今年の夏のDJの予定を教えてください。

    L 夏はイビサでのレジデンシーがいくつかある。Amnesiaでの「Vagabundos」というパーティで毎週金曜日プレイをする。それと、ジャマイカンシンガーのルシアーノを迎えての新しい曲を制作中なんだ。レゲエを歌っているんだけど、レゲエとエレクトロダンスミュージックの融合をも目論んでいる。ルシアーノ VS ルチアーノで、モータウンミュージックやソウルのような感じで、スペシャルなコラボレーションになると思うよ。


    <クレジット>
    Photo:Hideyuki Uchino
    Text:Kana Yoshioka
    Thanks:Mimi Shimada

  • <Club>
    ageHa
    2-2-10 Shinkiba, Kouto-ku, Tokyo Japan
    Tel: 81-(0)-3-5534-2528
    http://www.ageha.com

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