これが地元の定番!青森・八戸のナイトライフを探る
2020-02-05

これが地元の定番!青森・八戸のナイトライフを探る

Area Guide

日本の北に位置する青森県。その中でも人気のエリアのひとつが八戸だ。太平洋に面した港町は、人情に溢れる美食の街。観光客に人気のみろく横丁や館鼻岸壁朝市はいつも大賑わい。八戸の風土やカルチャーを交えながら、地元に住む人達の“いつものナイトライフ”を紹介する。

  • 葦毛崎展望台からの眺め ©NOCTIVE
  • 青森県八戸市ってどんなところ?

    日本の北、本州最北端に位置する青森県は独特の文化が多く残る地域だ。冬はたくさんの雪が降り、人々は雪かきに勤しむ。「北国の人は辛抱強い」と、度々日本では例えるが、まさにそのイメージのごとく、長く寒い冬を超えるための知恵と精神性を持ち合わせながら生活している様を感じる。

    日本には方言という文化がある。(方言=地域によって少し違う話し方をすること)青森は、津軽弁や南部弁という、日本でも代表的な方言が色濃く残っている地域だ。同じ日本人でも聞き取れない時がある程、イントネーションが独特で、興味深い。

    そんな青森県の右下、太平洋に面する位置にあるのが今回紹介する八戸だ。
    人口は約22万人で、規模は少し大きめの地方都市といったところだろう。東京から新幹線で約3時間。アクセスも悪くない。近年外国人に人気の観光地になっている。

    新鮮な海鮮が多く、それを使った寿司や刺身は絶品。八戸に来た誰もが食べたいと言うだろう。また、南部せんべいを入れた「せんべい汁」は、日本国内でも有数のご当地グルメになっている。少しの塩を入れた小麦粉をパリっと焼き上げ、野菜と鶏肉の出汁が出たスープに入れる。せんべいがアルデンテの固さになったら食べ頃だ。

    今回は、八戸の夜を、アメリカ出身で今は八戸に住むジャクソン、アンジェリカと巡る。八戸出身の仲間も数名交えて、ローカルの魅力を再確認する。

    みろく横丁 ©NOCTIVE
  • 八戸の中心街で待ち合わせをして、まず向かったのは“みろく横丁。”
    横丁は日本の各地にある。狭い路地に店が並び、夜になると地元の人々で賑う。その土地の夜の文化が垣間見れる場所だ。八戸のみろく横丁には26の店が連なり、地元の食材を使った料理を楽しめる。

    宝船 外観 ©NOCTIVE
  • 今日のお店は“宝船”。青森の日本酒、イカやホタテなどの海鮮もある。注文が入ると目の前の炉端で焼いてくれるのも嬉しい。

    ©NOCTIVE
  • ジャクソンとアンジェリカを囲んで、八戸の生活について聞いてみた。

    ―2人はアメリカにいる時から日本語を学び始めていたらしいよね。日本に来て、八戸のどこが気に入った?

    ジャクソン:八戸の“ペース”が好きだね。焦っているように見えないし、どこか余裕を感じる。東京にもいたことがあるけど、その違いは凄く感じる。

    アンジェリカ:私は人が好き。とにかくみんな温かい。お酒を飲みに行って、隣に座った知らない人と会話したり、たまにおごってくれたり(笑)コミュニケーションが生まれるのが素敵。

    ジャクソン:そうだね、それはある。LINE(連絡先)を交換しちゃったこともあるし。東京の横丁では少し緊張するというか、「しっかりマナーを守らないと」って思って疲れちゃう時があるんだけど、八戸ではそれを感じないよ。もちろんマナーを守ることは大切だけどね。東京では、お店に入った瞬間に“外国人が来た”という目線を感じることがあって、過度に気を使いすぎちゃうんだ。きっとどっちにも良いところと悪いところがあるんだろうけど、今は八戸が好きだな。

    お通しとして置いてあるせんべいの耳 ©NOCTIVE
  • 日本の飲み会には、“乾杯”という文化がある。最初に注文した飲み物が全員分揃ったら、グラスを突き合わせて「乾杯!」と言う。ジャクソンは日本に来た当初、乾杯が少し恥ずかしかったみたいだが、隣に座っている人とこういった体験をしてみるのもオススメ。「乾杯!」と言われたら「乾杯!」と返してあげればOK。簡単で、温かいコミュニケーションだ。

    イカぽんぽん焼き ©NOCTIVE
  • 宝船では、外国人のお客さんのためにメニューに番号を付けている。写真に付いている番号を伝えれば注文できるので安心だ。ちなみに、焼き鳥やイカぽんぽん焼きが人気だそう。
    優しいお母さんが目の前で用意してくれる料理を、ぜひ一度味わってみて欲しい。

    宝船のお母さん ©NOCTIVE
  • ■宝船
    アクセス:青森県八戸市大字六日町10 八戸屋台村みろく横丁内
    本八戸駅から徒歩10分

    ※みろく横丁内、約6割の店舗は電子決済が可能。クレジットカード、ペイペイ、オリガミペイ、など。どの決済が可能かは各店舗へ要確認。日本の帰省シーズン(8月13日~16日、12月29日~1月3日頃)は特に混んでいるので注意。

  • 次に向かったのは、“洋酒喫茶プリンス”。
    みろく横丁から徒歩5分で程近く、裏路地にひっそりと佇む人気店だ。八戸に出張で来た人を連れていく定番の店であり、地元の人も最後はここで〆るという人は多い。

    洋酒喫茶プリンス ©NOCTIVE
  • 店内はほぼ満席。大部分がカウンター席だが、中央にテーブル席も用意されている。常連客も多いようだ。ヒョウ柄の服を着た粋なオーナーがとても親切に対応してくれる。

    喫茶プリンス ©NOCTIVE
  • 注目して欲しいのは天井。ここを訪れた人たちが、自分の名刺を貼っていくのだ。無数の名刺で埋め尽くされる天井は異様な光景だが、これだけの人が集い、語るこの場所がどれだけ愛されているのかがわかる。

    洋酒喫茶プリンス ©NOCTIVE
  • カクテルを頼んでまずは乾杯。今回注文したのは、“蕪島神社復興カクテル”。

    八戸の鮫町にある蕪島神社はウミネコの繁殖地として国の天然記念物にも指定されている。春になるとウミネコの鳴き声が響き、糞が付くことを、“ウンが付く=運が付く”と例えられるほど、ユニークな表現が生まれる神社だ。市民の信仰は深く、長年愛される場所だった。

    だが、2015年に火災で全焼。八戸の人々は悲しみに明け暮れていた。そんな中、蕪島神社復興のため、プリンスのオーナー佐々木さんは蕪島神社復興カクテルを作り、1杯500円のうち100円を寄付金へ回す活動を続けている。(2020年1月現在、未だ再建途中だが神社の外観はほぼ完成しているようだった。)

    蕪島神社復興カクテル ©NOCTIVE
  • ―八戸の夜はどこで過ごすことが多い?

    ジャクソン:ナイトライフといえば、東京や海外だとクラブに遊びに行くことが多いかもしれないけど、僕はあまり行かないんだ。だって八戸は美味しい居酒屋、バーが沢山あるでしょ?シャドーバーとかはよく行くね。ぜひみんなにオススメしたいスポットだよ。八戸は、普段クラブに行かない人も楽しく過ごせる夜のスポットが多いと思うな。

    アンジェリカ:そうだね、私も夜は友達と飲みにいくことが多いかな。お店に行くとコミュニティができてるから、その中でまた新しい知り合いが増えたりね。


    東京・新宿の歌舞伎町なども飲食店は多く、朝まで過ごせるスポットは沢山あるが、八戸の夜とは雰囲気が違う。アンジェリカが言うように、その時だけでは終わらない繋がりや何かのきっかけに出会うこともある。夜の時間を使って“地域との関係を深めている”という感覚かもしれない。横のつながりが強く、優しいのだ。

    洋酒喫茶プリンス 外観 ©NOCTIVE
  • ■洋酒喫茶プリンス
    アクセス:八戸市長横町18 れんさ街 
    本八戸駅から徒歩15分
    営業時間:17:00~24:00
    不定休
    ※ほぼすべてのカクテルが500円で飲むことが出来る。八戸にちなんだ様々なカクテルがあるので、ぜひオーナーにオススメを聞いてみて。



    Photo&Text: Aya Nishihari

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